訪問看護ステーションかふう

【みくも村】セラピスト(リハビリの先生)によるQOL向上施策vol.2

看護小規模多機能型居宅介護事業所みくも村は「通い」「泊り」「訪問」のサービスをフルパックで提供する医療機能付きの地域密着型の介護サービスです。

「みくも村」は制度上、看護小規模多機能型居宅介護事業所という介護施設ですが、同一建物内に老人ホーム「ロジーナ布袋」や訪問看護ステーション「かふう」があることで、これらすべての恩恵を得られるような仕組みになっています。そういう意味では建物全体やさらに併設する宇野胃腸内科脳神経内科、デイサービス第二ほてい、ヘルパーステーションほていもひっくるめて「みくも村」とまさに小さな村のような複合施設を形成していると言えます。

今回は第一弾に続き、訪問看護ステーションかふうに在籍するリハビリの先生(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の専門知識があることで利用者さんがより快適に過ごせるようになったケースの第二弾を紹介します。

施設内に入居したりショートステイしている利用者さんの中には医療依存度が高く痛みを伴う方もいらっしゃいます。このような利用者さんにとって痛みはQOLを下げる大きな要因となっています。今回のケースは1人で身動きが取れず脚の痛みが強い利用者さんに対して行った工夫になります。

 

きっかけは介護職員からの次のようなお願いでした。

「●●さんがベッドで寝ているときに脚が痛いと言っている。足の位置などを色々と試しているがどの位置が正解が分からないので助けてほしい」

痛みを感じる利用者さんはもちろんですが、その痛みを和らげる工夫をしてもなかなか正解が出ない状況にあった介護職員にとっても悩ましい状況だったのです。

そこで体の位置や動きの専門家であるリハビリの先生ができるだけ利用者さんの脚に痛みが出ないような方法を考えてくれました。リハビリの先生は理学療法士・作業療法士などのセラピストです。足の関節の動きだけではなく血流なども考え、痛みが減るだけではなく脚の予後も考えた提案をしました。

そして次の画像のような最適な配置を決め、すべての職員が写真を見ておなじ配置を再現できるようにしました。

 

実はこの利用者さん、2か月前はかなり痛みが強かったようで移動などの際には、利用者さんも介助する方もお互い神経をすり減らしていましたが、痛みが徐々に減少しQOLも上がっているようです。

介護職員のみではなかなかこのような改善はできませんが、専門家が居ることでこれまでには無かった提案ができ、利用者さんのQOLは向上し、介助者の負担軽減にも繋がります。

「みくも村」はこのように多職種が連携することで付加価値を高め、利用者さんのQOLを高めていくことを大事にしております。

また、当施設内のみではなく、ご自宅への訪問も行っております。訪問看護ステーションかふうのご利用でリハビリの先生や看護師が訪問することができますのでぜひご相談ください。

 

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